高知県仁淀川流域の町や村 11月のトラベル食堂の旅 レポ

 11月6日(土)リッツカールトンホテル朝7時半集合。朝は弱いのだけれど、旅に出かけるときは別。早く着き過ぎて、ロビーで休憩。田舎旅仕度の粗末ないでたちはゴージャスなホテルには似合わなくて、なんとも落ち着かない。

K氏のアウディで、いざ出発。週末にしては、快調な出足。淡路島のサービスエリアで、K氏「ここの玉ねぎラーメンはうまいよ~」心惹かれるが、本日のランチは、とにかく目的地に着いてから。

5時間のドライブで、最初の目的地、紙の町、いの町に到着。前回リサーチしていた、仁淀川沿いに建つ土佐和紙工芸村「くらうど」で、レストランに直行。地元の食材を活かしたおしゃれなランチを堪能。都会でもめったにない洗練されたメニューとサービス。なると金時のピュレが添えられた豚のローストのプレート、大満足!

「くらうど」は見所満載。裏庭からすこし登ったところに織と染めの工房があります。ここからの眺めは最高。すこしお買い物をしたら、お茶と高知名物の芋ケンピをサービスしていただいたので、ほっこりタイム。急ぎ旅ではありますが、こんなちょっとした出来事も旅の醍醐味。

くらうどは蔵人ってことで、裏庭には古い蔵が3つ。雑貨やアートのショップ、画廊です。素敵な女性がオーナーです。前回来たときにちょっとお世話になったことがあって、再会を喜んでくださいました。

トラベル食堂の旅では、旅先での人との出会いやご縁を大事にしたいと思っています。ここにくれば、あの人に逢える、この人の話がきけるって、素敵なことだし、その地域への理解も深まります。ただ、見て通りすぎる旅より、数段、旅の輝きが増します。

ここから、酒の町、佐川に移動。旅の仲間にちょっと紹介したい人と場所がありました。佐川をベースに世界で活躍する書道家の北古見可葉さんです。彼女の工房は、四国で一番古い呉服屋さんだった風情ある古民家。わたしたちが佐川に出かけた日は、彼女がエチオピアに出発する前日。お約束をすると、ご迷惑になるかと。もしいらしたら、ちょっとご挨拶、逢えないのが70%のつもりでした。でも、工房の前で、なんと彼女が車から下りるところに遭遇。まあ、どうしたの~って感じで、工房に招き入れてくださって、四方山話。古民家でのティータイム、魅力ある可葉さんに、同行者も楽しそう。良かった!

可葉さんとは1月に大阪で再会のお約束ができて、エチオピアでの個展やワークショップのお話が聞けるのが楽しみになりました。

彼女の工房のすぐ隣が、四国で有数の酒蔵、司牡丹です。酒蔵見学はもっと寒くなってからとのことでしたが、利き酒のできるショップがあり、今晩の宿で飲むお酒を物色。お買い物もいろいろ。

続いて、私のおすすめ(といっても、私もまだいったことがない)の、地元らしい温泉、蘇鶴温泉を目指します。国道から逸れて、えっ、こんなところにあるのかしらという鄙びたところに、これほど鄙びた温泉は、どこにもないだろうと思ってしまうほどの、小さな小さな温泉発見。でも、ここは、四国一古い温泉で、温泉通の方が全国の温泉を巡り歩いても、ここが最高というほどのお湯だそうで・・・。確かにお湯は最高。でも、ほんまになんのおもてなしもできませんけど・・・という感じ。同行者の感想。いいのか悪いのか、ようわからん。う~~、ごもっとも。でも、私は、また来たいなって思いました。

今晩の宿は、すこし山の中に入った農家民宿「竹の元」さんです。暗くなるとわかりにくいですよと言われていましたが、宿への道を行き始めたら日がどっぷり暮れてきました。真っ暗。なにもない。あわてて電話したら、宿のご主人が軽トラでわき道に入るところまで、迎えに来てくださいました。狭い曲がりくねった道を、ピュッと走り去る軽トラに、アワア~、ついていかれへん。こんなん、明るくても、わかれへん。
ようやく到着。囲炉裏を囲んでの夕食。女将さんの手料理と控えめなお話ぶりに、癒されます。囲炉裏では前の川で取れた鮎、里芋と豆腐の田楽が串に刺されてじっくりと焼かれています。色とりどりの野菜を使った田舎寿司、ツガニをミンチにしたそうめんのお汁などなど。珍しいお料理で、お腹いっぱい。食後には庭で採れたみかんやお菓子も、どうぞどうぞと。高級旅館に泊まるより、満足度が高いとの評価に、私もうれしくなりました。

翌朝は、タップリの朝ごはんをいただいて、お土産の野菜もどっさりいただいて、今回の旅の一番の目的地、越智町へ移動。途中、道の駅で、地元の婦人会の皆さんと出会い、名物のツガニうどんと善哉を食べて、またまた、お買い物。

トラベル食堂のお宿にといっていただいている越智町の邸宅を見学。この邸宅のすぐ前には仁淀川が流れ、沈下橋がかかっています。この夏封切られた映画「君が踊る夏」のシーンにたびたび登場した場所です。よくこんなところを見つけたね~~と思うほどの手付かずの田舎です。どうか、このふるさとの姿がこのままで残ってほしいと願わずにはいられません。映画でのメッセージのように、このふるさとは、壊れかけた人々の心や生活を修復してくれる大きくてやさしい力をもっているのですから。

今回の旅の大きな目的、越智町虹色の里横畠集落の方々の活動を、トラベル食堂としてちょっとだけ手伝わせてもらいたい、そんな、気持ちで横畠の方々と交流をさせていただきました。

この日は越智町の文化祭の日です。私たちも、町民会館へと移動。

文化祭は、ほのぼの楽しくて、横畠の活動の代表者の大原さんがレッスンをしてくださる苔玉づくりにも参加させていただき、お茶会にも参加、横畠の山女の塩焼きにかぶりつき、楽しいひと時をすごさせていただきました。

横畠の農産物やお餅やお菓子、お正月飾りが入ったふるさと便の販売をトラベル食堂でお手伝いさせていただくお話もできました。

四季折々に行われる横畠のイベントも、ご紹介してゆきたいと思います。イベントにあわせて、またトラベル食堂の旅も企画したいとおもいますので、ぜひ、お付き合い下さい。

トラベル食堂の旅らしく、朝からなんやかやいっぱい食べていますが、お昼ご飯は、まだでした。

旅に出たら、しゃれたお店で珈琲をゆっくり飲みたいという、そんなニーズにもこたえてくれるのが、ここ、仁淀川流域の地域です。自然と文化が融合して、様々なシーンを提供してくれる。旅の醍醐味がいっぱいの地域なんです。

ではでは、私のお勧めのお店、「屋根の上のガチョウ」へ行きましょう。ネーミングもお気に入りです。お店の雰囲気もなかなか。ここのモーニングは最高なんです。お昼過ぎてもモーニングがいただけるので、ランチにも最適。美味しいパン、ジャムとバター、たっぷりのサラダ、卵、クリームが添えられた珈琲、デザート。これで500円。この地に来るたびに通っています。

帰り道に大豊町という地を通ります。この町には、以前一緒に仕事をした某旅行会社の人が出向できています。せっかくだから顔でだけでも見ていこう。時間もないことだし。なのに、某氏、大きな杉の木があるから、是非、見ていってと、とっとと先導する。杉、別に見なくてもええねんけど~~。でもでも、失礼しました。タダの杉ではありませんでした。樹齢三千年。霊気が漂うような大杉でした。やはり、土地の人の話はきくものです。すごいもん、見ました。

そんなこんなで、高知をでたのが5時すぎ。さて、何時に大阪に戻れるのだろう。でもでも、まだ食べていないものがありました。そう、淡路島の玉ねぎラーメンです。これを食べなければ悔いが残る・・・。で、しっかり、完食。スープにも玉ねぎが仕込んであるような、そして、生の玉ねぎがたっぷりトッピングされていて、なかなかのお味。これでもう思い残すことはありません。

トラベル食堂の旅は、胃袋と心が満足する旅です。旅で出合った美味しいものに、ありがとう。旅で出合った人々や出来事に、ありがとう。

お腹いっぱい、心もいっぱいになる楽しい旅でした。