古座川冬の旅レポート

今日は、快晴。で、暖かい。2月とは思えない気候です。

大阪から参加の面々は、それぞれに皆、自分の日頃の精進のたまものと・・・。

朝7時すぎに大阪を出発。

車内で、Kさんの作ってきてくださった美味しいおにぎりの朝食。

車は快調に走り、海岸線が見えてきたときには、旅気分はすっかりハイテンション。

和歌山の古座川までは車で約5時間の旅。
遠いからこそ、日本の原風景が壊されることなく、自然のままに残されている。
今回も好い旅ができました。
寒い冬に古座川に行く人もめったにないせいか、車も少なく、少し予定より早めに串本に到着。

<旅グルメ その1 鰹茶漬け>

お目当ての、鰹茶づけのお店でゆっくり昼食。新鮮な鰹の刺身と特性だれ、小さなお櫃に入ったご飯がでてきます。はじめはお茶椀によそったご飯の上に鰹をのせて、たれと海苔をかけてそのまま丼で。次に、またご飯をよそって、鰹を乗せて、残ったたれを全部入れて、上から熱いお茶をかけます。たれの味とお茶の味が混じって、なんともいい感じ。鰹が新鮮だからこそできる地元の味と、納得。

<旅で遭遇 その1 春の海>  

古座川での待ち合わせには、まだ時間があるので、大島に渡ることに。「ここは串本、向かいは大島~~♪」と、歌ってる人がいます。私ではありません。笑。

大島にはトルコ記念館があります。大島沖で沈没したトルコの船から、乗客や乗組員を島の人たちが助けたのがご縁で、トルコと串本との友好関係が今も続いています。

前回、来たときには、トルコ記念館は外から見ただけでしたが、今回は入ってみることに。

海から引きあげられた物の展示や、当時の様子などの紹介。ここからの海の眺めはすばらしくて、地平線が目の前に広がります。地球が丸いのがわかります。コバルトブルーとエメラルドグリーンと白い波。春の海の景観に、しばし、うっとり。気持ちがおおらかになって、日頃の雑事やいやなこと、そんな小さなことどうでもいいや~ん、てな気分になって、旅の癒し効果、十分です。

<旅グルメ  その2 金柑とトルコアイス>

大島にはあちこち無人の農産物販売所があります。

無農薬の金柑一袋100円。これ、大阪やったら500円はするので、もちろん、ゲット。金柑ジャムになる予定。

トルコ人の経営するお土産物屋さんで、パフォーマンスで楽しませてくれるトルコアイスも、もちろん食べました。グア~ンと伸びるのがトルコアイスの特徴ですが、なんか花の球根が入っているからなんだそうです。

<旅での遭遇  その2 古座川原人とそのアジト>

ここから集合場所のぼたん荘には30分あまり。

久々の古座川原人、上田さんとの再会です。

いやあ~、やっぱり黒い。夏場のカヌー仕事が身について地黒(失礼!)です。笑。

古座原人説も、皆さん、納得のご様子。

すぐに、上田さんのアジトに移動。古座川沿いの古民家です。

カヌー体験の基地にもなるいいロケーションです。ここには、全国からカヌーの愛好家や自然を守る運動などをされておられる方々が集い、夜な夜な、熱いお話と酒盛りが繰り広げられているようです。そのための、鍋の野菜を庭の畑で作っているのが、なんか面白い。

なんにもない寂しい冬の古座川を覚悟していましたが、なんとなんと、花盛り。白梅、紅梅、かわず桜、水仙などなど。山の雑木林も、芽吹きの準備を整えて、なんかモコモコした感じ。生命力がみなぎっています。からだの中から、リフレッシュしてゆきます。自然の力って、ほんま、すごいと思います。

古座川の自然や景観をいかしたプロジェクト推進も、しっかりがんばっている上田さん、ちょっとだけ、都会の目からみた意見要望などもお話して、ミニブレーンストーミング。

<旅での遭遇 その3 「花編み」>

で、本日のメインイベント。古座川の旅のアクティビティにどうかなと、まだ、準備中のプログラムのモニター体験に出かけます。
ハワイの方に教えてもらったという花編み。農家の奥さんたちが、古座川にある葉っぱや花を使って、工夫してはじめられた「花編み」素敵でした。

あちこちに自生しているハランの葉と檜の葉がベースになります。古座川らしいのがとてもいいですね。花や実やドライフラワー。どれも、庭や山にあるもの。奥さんたちも、こんなにいろんな材料が身の回りにあることに、驚いているとおっしゃっていましたが、なんて豊かなのでしょう。花編みのセンスも、すばらしくて、おしゃれです。美しい自然にいつも接していると、感覚も磨かれるのでしょうか。本当に作品も作品を作っていらっしゃる方々も素敵なのです。

不器用な私にも、何とかできました。小さい花が私の作品です。<(`^´)>

都会でも、是非、講習をしてもらったり、レストランやウエディングのためにも、華やかなだけでなくナチュラルでエコを感じる花編みを、使っていただいたくチャンスを作ってゆきたいと思います。

<旅での遭遇 その4 ミツバチと紀州犬>

花編みの会場の集会所をでたら、カ~ン、カ~ンといい音がして山にこだましています。

音のするほうへ、思わず足が向きます。

50~60センチくらいの丸太の中をくりぬいている音でした。これは「ゴオラ」という、ミツバチの巣を作っているところでした。古座川ではあちこちで見かけます。上田さんの家でも、作っているそうで、女王蜂の巣別れや、蜂蜜の採り方などを教えていただきました。

この丸太は、もともと、自然に枯れて空洞になった木の幹にミツバチが巣を作っっているのに近い形で、作られています。

この家は、先ほどの花編みの先生をしていただいた方の家でした。

庭には、憧れの紀州犬がいました。

紀州犬は猟犬ですが、普段は可愛いワンチャンでとても人懐っこい。歓迎のワンワンの声と尻尾もせいいっぱい振ってくれます。細長い顔と、細くて長い足が特徴です。猟になると、きっと、すごい勢いで山を駆け巡るのでしょう。

純粋種の和の犬って、なかなか見ることができないので、なんか、うれしい体験でした。

<旅グルメ  その3  古座川ラーメンと差し入れ>

夕食は、川のほとりに立つ「つくし」へ。

古座川にきたら、何を置いても、ここのラーメンを食べます。グルメの町大阪にも、こんなに美味しいラーメンはありません。

私が勝手に古座川ラーメンと行ってますが、東京の音楽関係の仕事をされていた方が作られた居酒屋さんです。よく煮込まれたおでんや焼き鳥もお勧めです。

ビールの次に頼んだ焼酎のお湯割り柚子ジュース入りが、とっても美味しくて、病み付きになりそう。

お店の方からは、鮎の干物やスルメの干物を上田さん、これ食べ~と差し入れ。お客さんからは鹿の肉をいただいて、焼肉に。上田さん、地元でも人気です。お相伴に預かりました。

ごちそうさんでした~~。

<旅グルメ その4   神保館の朝食>

古座川の迎賓館でもある川沿いに立つ老舗旅館の神保館。レトロな風情がたまりません。一度は閉館するとのことで、とても残念に思っていましたが、惜しむ人々の声に、しゃ~ないな、もうちょっと続けようかとの当主のご決断で、今もこうして楽しませていただいています。ああ、よかった。

ご自慢のオーディオルームがなくなったのは少し残念ですが、ご家族での心温まるおもてなしがうれしい旅の宿です。

朝、早くに目がさめて、トイレ(これが廊下を延々と突き進み、途中、座敷童でも出てきやしないかとちょっと不安になるのですが、大丈夫。)に行くと、台所から出汁をとるいい香りがしてきます。

私たちしか泊り客はいないのに、こんなに朝はやくから朝食の準備をしてくださっているのだわと、思わず、心の中で「ありがとう」。だって、だって、冬のサービスで一泊朝食付きで一人3.500円なんですもの。

で、その朝食ときたら、感激もの。普通の宿の朝食ではなくて、料理旅館の朝食+おふくろさんの愛情もこもった朝食、そんな感じ。卵焼き、肉じゃが、かますの干物、美味しいかまぼこや鮪の角煮などなど。お味噌汁も美味しい。満腹です。

<旅の遭遇 その5 上田さんのご両親と愛犬マル>

古座川で一番視界がひらけて、ゆっくり過ごすのに一番のロケーションが上田さんのご実家です。

迎えてくださったのは、トラベル食堂のHPの実生の柚子のページでご紹介させていただいているお父さんとお母さん。

そして、うれしそうに鳴いて尾っぽを振ってくれる紀州犬ミックスのマルちゃん。

おとうさんが手にして出てきたのは、磯ひよという鳥。いたずらばかりするので、取り餅で捕まえたそうです。お茶の炭手前で使う羽箒に、磯というのがあって、はて、なんだろうと思っていましたが、まさか、この鳥だったとは。未知との遭遇でした!

ご実家には、四季折々に咲く、かわず桜あって、よくTVや新聞で取材されるとのこと。

見事な桜です。

おとうさんは、私が言うのも変ですが、厳格な方で、いつもちょっと緊張してお会いしていたのですが、今回は、とっても優しくてフレンドリーで、みかんを持ってきてくださったり、可愛い籠にキャンディを入れて持ってきてくださったり。

お母さんはお土産にと、柳や梅の枝を切ってくださったり、畑の葱や庭に出ている蕗の薹をとってくださったり。

自分の田舎に帰ってきたみたいで、なんか、うれしい。

田んぼをしなくなったので、家の前には、大きな広場が。ここは夜になると、鹿やいのししや兎が運動会。まるで動物の目がいさり火のようにみえるそうです。畑を荒らすので害獣なのですが、ちょっと見てみたい気がします。

ワンチャンのマルは番犬でしょうと聞きましたら、お母さんは笑って「うちの馬鹿犬は、鹿とは友達、狐とは一緒に寝ています」って。マルちゃん、面白いね。

<旅グルメ その5  ジビエと石釜パン&ピザ>

上田さんのご実家から、山の奥に向かって歩くこと30分。

小学校の同級生だったというAさんの石釜小屋があります。

途中、きれいな苔を見たり、岩肌をみたり、一人前の男は田んぼの石組が出来なければいけないという話しや、立ち行かない林業の話しを聞いたり。

ふと気がつくと、上田さんのところのスタッフさんがゆっくりと車で、着いてきてくださっています。帰りの足、途中しんどくなって歩けなくなった私たちを拾うため、お心遣い、ありがたいです。歩いて見なければわからないことがあります、見えないものがあります、感じることが出来ないものがあります。それに、歩いたらお腹がすきます。

てなわけで、もうギブアップ寸前のところで、石釜小屋に着きました。オーナーは、ドイツでグリーンツーリズムの勉強をされたとのこと。素敵な女性です。

おりしも、パンがやけて釜出したところ。上田さん、やりますなあ~。

私たちを楽しませようと、いろいろ考えてくださっているようです。

熱々のパンをほおばります。幸せ。

この石釜は、実は上田さんが作ったもの。もう2~3年前から聞いていましたが、ボツボツ作って、ようやく小屋も完成。

古座川のアクティビティの一つになるかなと、今、実験中。

私たちは、でっかいモルモットです。笑。

七輪であぶって出していただいたのは、鹿のジャーキー。初めて食べました。そして、イのしいのチャーシュー。これは、豚より数段美味しい。Aさんのお手製です。

で、捕ったのもAさん。エッ?

そうなんです。Aさんは猟師もされるんです。それも鉄砲担当。自分で撃ったジビエだったのです。子供のときから男勝り、だったそうです。こんなに美しい女性が鉄砲でドンなんて,すごいね。

続いては、ピザ。自分でトッピングをして、石釜で焼くこともできます「。いや~~、料理はどうも~~」なんて言ってた男性参加者も、楽しそうにやってます。

大自然の青空の下でいただく、ランチは最高に美味しかったです。

<旅での遭遇  その6  猟犬出動>

猟のお話を聞いていたら、軽トラックが3台、続いて通りました。

2台には、猟犬も乗っています。

猟は3人一組で行うそうで、二人と猟犬が二方向から獲物を追い込んで、鉄砲を持って構えている人の前まで、誘導してゆきます。

この日の猟犬は3頭でした。

軽トラの荷台で、気合入れて高い声で鳴きながら、勇み足していました。

それを見た人が「うちの若いもんにも、見せたいわ。犬は自分の仕事がわかっていて、気合入れて、その仕事に備えているわ。」と、なるほどね。

 

<旅の総括>

今回も、いろんな人に出会い、いろんなことに遭遇しました。もちろん、美味しいものも一杯。

既製品の旅ではなく、出会う旅、感じる旅、そして、こんなにすばらしい日本の原風景を残して伝えてくださる田舎の皆さんに、なにか、お返しが出来ないかと考える旅。

トラベル食堂の旅は、そんな旅です。

今回も、楽しさ一杯、宿題も一杯の旅になりました。

ぜひ、また旅に出かけますので、次回はぜひ、御一緒に。